Tamago Studio Japan

絵本作家/イラストレーター。英語/日本語コーチ。化学物質過敏症のため自分のペースで作品作りをしています。家庭菜園、自然散策、ものづくりが好き。健康、食、教育、文学、詩、語学、家族の日常などの様々なことについて綴りながら、丁寧に生きることを心がけています。

そこのお嬢ちゃん

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いつからか

 

私は

 

お嬢ちゃんになった。

 

 

「そこのお嬢ちゃん、いくつだね?」

 

「お嬢ちゃん、背が高くなったね。」

 

 

お嬢ちゃん…

 

お嬢ちゃん…

 

 

私は名前で呼ばれなくなった

寂しさを感じつつ

 

その言葉には

 

重みがあったのだと、

 

今改めて思うようになった。

 

 

    ⛱⛱⛱

 

 

今日は傘屋だった祖父の誕生日。

生きていたら100+歳。

 

 

今では傘は

コンビニでもどこでも

買いたい時にいつでも買える。

 

使い捨てのビニール傘で溢れている。

 

でも昔はそうじゃなかった

 

 

今日は一日、

 

祖父が張り替えをした傘を

 

大切に丁寧に

使い続けてくれた人たちの姿を

 

ふと、想像して過ごしてみた。

 

 

そうしたら

 

祖父の言葉を、

祖父のあの声を、

 

無性に聴きたくなった。

 

「そこのお嬢ちゃん」

 

 

 

きっと祖父は

 

通りを歩く小さな子どもたちが

 

嬉しそうに

楽しそうに

 

水たまりで遊んで

 

傘をくるくる回しながら

 

雨の中を歩く姿を見て

 

満面に笑みを浮かべていたのだろう。

 

「そこのお嬢ちゃん、

素敵な傘だね。」

と言いながら…

 

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いつもお読みいただきありがとうございます。たまごです。

 

私は祖父が大好きだったので

今でも、傘をさすたびに

祖父のことを思い出します。

 

思い出すと言っても

祖父の生きたほんの一部だけ。

 

私は祖父が傘を売っていた頃を

実は直接見たことがありません。

 

 

だから、

祖父が張り替えた傘を

一度で良いからさしてみたかった…”

という思いを込めて

今日の記事を書きました。

 

祖父の人生があってこそ

いまの私がいると思うと

感謝の気持ちが溢れてきます。

 

 

皆さんは大切な人、大好きだった人が

いますか。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました😊

 

たまご

 

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