Tamago Studio Japan

絵本作家/イラストレーター。英語/日本語コーチ。化学物質過敏症のため自分のペースで作品作りをしています。家庭菜園、自然散策、ものづくりが好き。健康、食、教育、文学、詩、語学、家族の日常などの様々なことについて綴りながら、丁寧に生きることを心がけています。

積極的に恥をかく

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私は小学4年生になるまで

自転車に乗れなかった。

 

正確に言うと

乗れなかったというより乗らなかった

それは自転車がとても怖かったから。

 

買ってもらった自転車を

大切に車庫にしまい

 

買ってもらった自転車の鍵を

大切に隠していたの。

 

練習をしようと誘ってくれた母に、

私は何度も嘘をついた。

 

鍵をなくした、と。

 

どこかで遊ぶとき

友だちは自転車で私はいつも歩き。

 

私はそれでも良いと自分に言い聞かせていた。

 

でもどこかで もどかしいと感じ、

変わりたいと感じていた。

 

変わりたいという小さな望みを持ち続けたある日、突然やってきた、引越し

 

私は引越しの荷物の中に

自転車は入れられないことを知った。

 

焦った。ドキドキした。

 

使っていなかった自転車だったのに

ちゃんといつか乗れるように

毎日鍵の場所を確認していた。

 

こんな風に乗れたら良いなと思いながら

友だちが自転車に乗る姿を見ていた。

 

だから心のどこかで

自転車を手放すわけにはいかない!

と感じていた。

 

「使ってないなら…」

 

なんて言葉、誰からも聴きたくなかった。

 

だから、

初めて乗った。乗ったら乗れた。

前に進んだ。スイスイ進んだ。

 

転ばなかったし怖くなかった。

 

何より、知らなかった。

風を感じることがこんなにも気持ちが良いとは。

 

引越しの日、隣町まで兄が伴走してくれた。

 

何キロも走ってくれた。

私が自転車に乗る姿を見守りながら。

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追伸:

今考えると無謀なことのように思える

この自転車での引越し。

 

きっと母も兄も、家族みんな、

私に知って欲しかったのだと思います。

この全ての道のりを通して

 

経験することに

挑戦することに

 

どれほど価値があるのかを。

 

 

だから今、

目の前の逆境に真正面から向き合って、

積極的に恥をかいてでも

何かに挑戦して生きたいと思います。

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございました😊

素敵な一日をお過ごしください。

 

母、兄、そして家族みんなに

心から感謝を込めて。

 

たまご

 

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