Tamago Studio Japan

絵本作家/イラストレーター。英語/日本語コーチ。化学物質過敏症のため自分のペースで作品作りをしています。家庭菜園、自然散策、ものづくりが好き。健康、食、教育、文学、詩、語学、家族の日常などの様々なことについて綴りながら、丁寧に生きることを心がけています。

【書籍】モリー先生との火曜日|Tuesdays With Morrie

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は私にとって料理と似ている。

 

どんな食材をいつ、どのように調理して

誰に届けたいか…

 

お腹を満たせればなんでも良いのか…

長く保存できるものが良いのか…

 

考え出したらキリがないけれど

考えることが最高の楽しみでもある。

 

サラダみたいにさっと

刻むように描くこともあれば

 

煮物や漬物みたいにじっくり

時間をかけて描くこともある。

 

時間をかけることが

必ずしも

評価される作品を生み出す

とは限らないけれど

 

私にとって

「絵と向き合うこと」は

「自分と向き合うこと」。

 

   🎨🎨🎨

 

一週間ほど前、

「Tuesdays With Morrie

(モリー先生との火曜日)を英語で読み、

 

作品の中の“a little wave (小さな波)”
についてずっと考えていました。

 

そしてそれをヒントにして

を描こうと決めました。

 

様々な色に変化する海

何色にでも染まる海

 

お話の中では

 He's enjoying the wind and the fresh airーuntil he notices the other waves in front of him, crushing against the shore.

とあります。

 

楽しい時間を過ごしていた小さな波

岸にぶつかって砕ける他の波を見て

 

「いずれは、ああやって

ぼくも砕けてなくなってしまうんだ…」

怖くなったのでした。

 

すると別の波がこう言います。

You're not a wave,

you're part of the ocean.

(きみは波じゃない、海の一部なんだ。)

 

   🌊🌊🌊

 

 

このお話を読んだあと、自問しました。

 

 

“もし今、自分が宣告を受けたら…”

 

“自分にとって依存しるしとは…”

 

老い喜んで受け入れるとは…”

 

 

この一週間を通して

生と死について、とても深く

考える機会をいただきました。

 

この作品には他にも

仕事、家族、愛と許しなど

様々なテーマについて書かれています。

 

どれも深すぎるテーマ。

 

きっと生涯をかけて大切なことを学ぶ…

のかもしれないと思いました。

 

 

 

書籍はこちらから↓(英語版)

https://www.amazon.co.jp/Tuesdays-Morrie-Greatest-Lesson-Anniversary/dp/076790592X

 

(日本語版)

https://www.amazon.co.jp/%E6%99%AE%E5%8F%8A%E7%89%88-%E3%83%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%E5%85%88%E7%94%9F%E3%81%A8%E3%81%AE%E7%81%AB%E6%9B%9C%E6%97%A5-%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%83%A0/dp/4140810076

 

https://www.amazon.co.jp/%E6%84%9B%E8%94%B5%E7%89%88-%E3%83%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%E5%85%88%E7%94%9F%E3%81%A8%E3%81%AE%E7%81%AB%E6%9B%9C%E6%97%A5-%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%83%A0/dp/4140817305

 

著者、ミッチェル・ディヴィッド・"ミッチ"・アルボム(Mitchell David "Mitch" Albomさんは

1995年、ABCの『ナイトライン』のテッド・コッペルのインタビューに社会学モリー・シュワルツ教授が出演し、彼の終末期疾患筋萎縮性側索硬化症(ALS)および生と死について語っているのを見た

 

ことがキッカケとなり、

毎週火曜日に教授を訪れることに。

ミッチ・アルボム - Wikipedia

 

 

私も、落ち着いたら、

大切な恩師を訪れたいと思いました。

 

著者についての詳細はこちら↓(英語)



はじめましての方へ*

ご訪問いただきありがとうございます!

このご縁に感謝いたします😊

 

私のブログでは(出来るだけ)自分で撮影した写真や自分で描いたイラストを使用しています。私の些細なこだわりです。

 

最近、腱鞘炎が再発したために

あまり手の込んだ絵は描かないように

心がけていますので稚拙な絵かもしれません…

 

専門のイラスト屋さん、絵描きさん、

どうぞお手柔らかにお願いいたします。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました😊

素敵な一日をお過ごしください。

 

たまご

そこのお嬢ちゃん

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いつからか

 

私は

 

お嬢ちゃんになった。

 

 

「そこのお嬢ちゃん、いくつだね?」

 

「お嬢ちゃん、背が高くなったね。」

 

 

お嬢ちゃん…

 

お嬢ちゃん…

 

 

私は名前で呼ばれなくなった

寂しさを感じつつ

 

その言葉には

 

重みがあったのだと、

 

今改めて思うようになった。

 

 

    ⛱⛱⛱

 

 

今日は傘屋だった祖父の誕生日。

生きていたら100+歳。

 

 

今では傘は

コンビニでもどこでも

買いたい時にいつでも買える。

 

使い捨てのビニール傘で溢れている。

 

でも昔はそうじゃなかった

 

 

今日は一日、

 

祖父が張り替えをした傘を

 

大切に丁寧に

使い続けてくれた人たちの姿を

 

ふと、想像して過ごしてみた。

 

 

そうしたら

 

祖父の言葉を、

祖父のあの声を、

 

無性に聴きたくなった。

 

「そこのお嬢ちゃん」

 

 

 

きっと祖父は

 

通りを歩く小さな子どもたちが

 

嬉しそうに

楽しそうに

 

水たまりで遊んで

 

傘をくるくる回しながら

 

雨の中を歩く姿を見て

 

満面に笑みを浮かべていたのだろう。

 

「そこのお嬢ちゃん、

素敵な傘だね。」

と言いながら…

 

--------------------

 

いつもお読みいただきありがとうございます。たまごです。

 

私は祖父が大好きだったので

今でも、傘をさすたびに

祖父のことを思い出します。

 

思い出すと言っても

祖父の生きたほんの一部だけ。

 

私は祖父が傘を売っていた頃を

実は直接見たことがありません。

 

 

だから、

祖父が張り替えた傘を

一度で良いからさしてみたかった…”

という思いを込めて

今日の記事を書きました。

 

祖父の人生があってこそ

いまの私がいると思うと

感謝の気持ちが溢れてきます。

 

 

皆さんは大切な人、大好きだった人が

いますか。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました😊

 

たまご

 

祖父についての他の記事はこちら↓

風が運んでくれるもの

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夜、が吹くと

ふと、思い出す言葉があります。

 

"Wanna go out?"

 

    🍃🍃🍃

 

アメリカにいた頃、

私には、特別な友人がいました。

 

友人は

多くは語らないけれど

必要な時に大切なことを

そっと教えてくれる、

そんな人。

 

私が行き詰まった時は決まって

さりげなく手招きをしながら

こう言ってくれました。

 

"Wanna go out?"

(ちょっと風にあたらない?)

 

この一言が、

 

まるで不安の渦の中にいた私を

そっと救ってくれたのでした。

 

 

頬をさすような涼風

 

足早な夕暮れの公園

 

枯れゆく青葉の間で

静かにたたずむブランコ。

 

 

私はそのブランコに腰を掛け

唇を貝のように

ぎゅっと噛み締めました。

 

ぎこぎこ揺れるブランコと

風の音だけが響いていました。

 

 

長い沈黙のあと

友人が幼い頃の思い出を

穏やかに語り始めたとき

 

私は思わずつま先をピンと立てて

ブランコを止めました。

 

こんなに冷たい暗闇の中

こんなに温かい光明を得るとは。

 

それまでの私は、まるで

行き止まりしかない迷路の中

ぐるぐるまわっていました。

 

でも、気がついたとき

 

私の心はくるくるまわりながら

踊り出したくなるほどでした。

 

    🍃🍃🍃

 

これは5年以上も前の出来事でした。

 

でも今でも

この夜のことを覚えています。

 

私は、このコロナ禍で、

この特別な友人に会えなくなって

行き止まりに差し掛かったと感じるとき

 

風にゆられてゆれた夜のブランコ

たびたび思い出します。

 

この日、私は友人から

 

心が動揺して揺れ動くことは

決して悪くはないのだと

決して無駄ではないのだと

教えてもらった気がします。

 

会いたいけれど、会えない人。

会えないけれど、会いたい人。

 

ずっと一緒にいたい人。

 

 

(実はこれが昨日の詩の解説でした↑)

 

昨日の詩はこちらからどうぞ↓

 

 

 

皆さんは「風」が吹くとき

何を思い浮かべますか。

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございました😊

たまご

【詩】夜のブランコ

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暗闇の中の 小さな不安

ぺこりと 挨拶しにきたら

 

おじぎの代わりに手をふりながら

さよならまたねと背を向ける

 

夜風にゆられて

ぐるぐる ぐるり

 

夜のブランコ

ぎこここ ぎこり

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夜空の先の 小さな希望

ぴかりと ウインクしてきたら

 

おじぎの代わりに微笑みながら

こちらへどうぞと手招きをする

 

夜風に吹かれて

くるくる くるり

 

夜のブランコ

きこここ きこり

 

ゆられて ゆらり

ゆられて ゆらら

----------------

 

いつもお読みいただきありがとうございます。たまごです。

 

半年ぶりに詩を書いてみました。

(数年前まで3ヶ月に一度は詩を書いていました)

 

「意味が分からないから、詩は嫌い」

いう方がいらっしゃるかもしれません。

 

でも私は

その「分からないが好きです。

 

詩がもし自分や誰かの人生だとしたら

 

それは

問題を解決したくても

すぐに解決策が見つからないときや

 

理解したくても理解し難い出来事に

似ていると思うのです。

 

一度に全部

分からないからこそ

何度も何度も思い巡らし

 

何年も経ってから

その意味に、その方法に、その価値に

はっと気づくこともあるかと思います。

 

もし自分の使命や行く末が全て初めから分かっていたら、苦しい気持ちを一生抱えながら生きなければならなかったかもしれません。

 

だから

 

私は、先が見えないと思う時こそ

今は見えなくて良いんだ。

今は見えなくて良かった。

と思うようにしています。

 

【詩の解説】

 

腑に落ちないまま、この詩にさよならしていただくのは申し訳ないので、少しだけ解説を…

 

 

あ、長くなりそうなので

やっぱり次回にします。

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございました😊

たまご

積極的に恥をかく

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私は小学4年生になるまで

自転車に乗れなかった。

 

正確に言うと

乗れなかったというより乗らなかった

それは自転車がとても怖かったから。

 

買ってもらった自転車を

大切に車庫にしまい

 

買ってもらった自転車の鍵を

大切に隠していたの。

 

練習をしようと誘ってくれた母に、

私は何度も嘘をついた。

 

鍵をなくした、と。

 

どこかで遊ぶとき

友だちは自転車で私はいつも歩き。

 

私はそれでも良いと自分に言い聞かせていた。

 

でもどこかで もどかしいと感じ、

変わりたいと感じていた。

 

変わりたいという小さな望みを持ち続けたある日、突然やってきた、引越し

 

私は引越しの荷物の中に

自転車は入れられないことを知った。

 

焦った。ドキドキした。

 

使っていなかった自転車だったのに

ちゃんといつか乗れるように

毎日鍵の場所を確認していた。

 

こんな風に乗れたら良いなと思いながら

友だちが自転車に乗る姿を見ていた。

 

だから心のどこかで

自転車を手放すわけにはいかない!

と感じていた。

 

「使ってないなら…」

 

なんて言葉、誰からも聴きたくなかった。

 

だから、

初めて乗った。乗ったら乗れた。

前に進んだ。スイスイ進んだ。

 

転ばなかったし怖くなかった。

 

何より、知らなかった。

風を感じることがこんなにも気持ちが良いとは。

 

引越しの日、隣町まで兄が伴走してくれた。

 

何キロも走ってくれた。

私が自転車に乗る姿を見守りながら。

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追伸:

今考えると無謀なことのように思える

この自転車での引越し。

 

きっと母も兄も、家族みんな、

私に知って欲しかったのだと思います。

この全ての道のりを通して

 

経験することに

挑戦することに

 

どれほど価値があるのかを。

 

 

だから今、

目の前の逆境に真正面から向き合って、

積極的に恥をかいてでも

何かに挑戦して生きたいと思います。

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございました😊

素敵な一日をお過ごしください。

 

母、兄、そして家族みんなに

心から感謝を込めて。

 

たまご

 

ぴんぽんしないで はいってね

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「ねーねー たまごちゃん

こんど また わたしの たんじょうびがきたら うちに きてくれる?」

 

先日、FaceTimeで3歳の姪が

彼女の誕生日会に私を誘ってくれました。

 

私がそのお誘いに感謝を伝えたら

姪はすぐにこう言いました。

 

「あ! ぴんぽんしないでいいからさ、

しずかに はいってね。」

 

彼女が自分の誕生日に

サプライズをしてほしいのだと思い、

 

彼女が驚く姿を想像したら

なんだかこちらまで

とてもワクワクしてきました。

 

コロナ禍で心配が沢山ありますが

 

私はこの小さな姪のお誘いに対し、

ストレートに「行けないんだ。」

とは言わず、

 

「行きたいなー!会いたいなー!」

と言いました。

 

そして

「毎日、◯◯ちゃんのことを考えているよ。」と付け加えました。

 

彼女は目をまんまるくしてから

こう言いました。

「えー まいにち?

ま・い・に・ち!

まいにちなのー? ふふ。」

 

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“コロナ禍にあって

出来ることを精一杯したい。”

 

そう思うと

 

言葉一つひとつの選び方について

今まで以上に慎重になる今日この頃です。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました😊

 

たまご

柔らかいクッション


絵本のアイデアが溢れ出す毎日。

でも

最近また腱鞘炎がひどくなってしまい、

しばらく絵が描けそうにない。

 

文字を打てる左手があることに感謝しつつ、心と体の間に柔らかいクッションが必要だと感じた。

 

クッションと言っても、本物のクッションではない。

「焦らない。イライラしない。

出来ないことより出来ることを。」

そんな私のモットーを

受け止めてくれるものなら何でも

「柔らかいクッション」になる。

 

家中をじっくり見渡してから

座りなれた椅子に腰掛けたら

ふと昔の日記を読み返したくなった。

 

日記はいつも、自分自身と向き合うことを教えてくれる。

 

1年、3年、そして5年前の日記を読んでみたら柔らかいクッションを見つけた。

とびっきり柔らかいのを。

 

それは大きな声で「ありがとう」を伝えたい方々の名前だった。

 

わがままで世間知らずの私を

彼らはいつもとびっきりの笑顔と柔らかい心で受け止めてくれていた。

 

“いまの自分がいるのは…”

そう思うと気持ちが和らいだ。


お世話になった方の中には

今はもう会えない人もいる。

 

クッションをくれた人の中には

小さなおともだちもいる。

 

3年前、この世に生まれてくれた

私の小さな姪

“はい、どうぞ”と言ってくれたことを思い出すと今でも胸が熱くなる。

 

私もいつか曇りなき心で

誰かに惜しみなく言えるようになりたい。

 

“はい、どうぞ。”

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(デビュー作:「10ぴきのりすとふわふわほっとけーき」より)

 

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今日は敬語でなく、日記を書くような口調で綴りました🙇🏻‍♀️

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。

素敵な一日をお過ごしください。

 

心を込めて

たまご

 

P.S.

新しい絵本が出来るまでもうしばらく

お待ちいただければと思います💕

 

既存の絵本はこちらからどうぞ↓

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